療育チャンネル 11月の新着動画
11月の新着動画
「COMPASS・療育チャンネル」では、映像を通じて実際に成果が得られた事例を紹介し、コンパスの実績をお伝えします。映像は嘘をつきません。
11月の新着動画は、コンパスに通う先天性の難聴だった男の子Hくんの成長の記録です。
耳が聞こえていないと診断された男の子
Hくんが産まれて3日目に出た診断は「耳が聞こえません」でした。
コンパスに通い始めてから1年が経過しましたが、そのころは発語は少しできるものの、明瞭な発音はできず、ご両親にも何を言っているか理解できませんでした。
お母さんは出産後すぐに行われたHくんの検診で、「耳が聞こえていません」と診断され、絶望しました。この子は「ママ」と呼べるのか、楽しい会話ができるのかとても不安だったそうです。男の子が2歳になっても発語は少なく、話しかけても思ったように反応できませんでした。
最初は泣きっぱなしだったが、しだいにコンパスの指導に慣れていった
Hくんがコンパスに通い始めたのは2歳半の時。
初めてお母さんと離れて過ごす体験に、最初はコンパスに来るとずっと泣きっぱなしでした。
先生方は慣れてもらうために、2つのことを実践しました。1つは、男の子にはっきりと、ゆっくりと、大きな声で話しかけること。そしてもう1つが、好きなものを見つけてあげることでした。その時、Hくんの好きなものは電車でした。
「積み木を電車に見立てて、それを机の上に並べて。『1両編成だよ、2両編成だよ』と言いながら遊んであげると、Hくんも『本当だ』という感じで座ってくれて。そこから興味を示すものを持ってきて、そこから少しずつ座れるようにしてきました」と先生は言います。
3ヶ月もすると、Hくんはお母さんと離れてコンパスで過ごすことに慣れ、着座して指導を受けることもできるようになりました。
前向きにさせるためには「まずは寄り添って話を聞き、共感する」。
半年ちょっとぐらいから、Hくんは言葉をしっかり出せるようになりました。
さらに、手を洗いに行ったり、靴を直したりと、身の回りのことも自分でできるようになっていきます。
「『幼稚園で何したの?保育園で何したの?コンパスで何したの?』って聞いて、それが返ってくるようになりました。言葉のキャッチボールができるようになったのが、やはり大きいですね」とお母さんは答えます。
Hくんは来年から幼稚園で過ごす時間が増える予定です。
コンパスでは、お子様の成長する力を信じています
「耳が聞こえないかもしれないと言われても、諦めないことが大切です」コンパス発達支援センター代表の北田先生は、難聴の子どもの成長を信じています。
コンパスは38年間にわたって、多くの難聴の子どもたちを見守ってきました。
その中には、検査で難聴と診断された子どもたちもいます。しかし、そういった子どもたちの中には、聞こえている声の高さに個人差があります。
例えば、高い声は聞こえるけれど、低い声は聞こえない、といった子どももいます。また、近年では、特殊な補聴器やノイズキャンセル機能で音をちゃんと届ける機械も開発されています。そういった機械を使えば、聞こえの改善が期待できます。
そして、聞こえが改善されたら、繰り返し繰り返し指導を受けることで、だんだん理解ができるようになってきます。
保護者や支援者には、とにかく諦めずに、毎日、繰り返し、ゆっくりと進めていくことが大切です。
ある日、それが繋がったとき、きっと大きな進歩を感じることができます。